宗像市光が丘 T邸
一連のリフォームを進めてこられた最後にお庭のご相談でした。 ご主人はモダンで上質な空間がお好み。
ご夫婦ともにこだわりをお持ちでいくつかのモデルガーデンや業者さんを見に行かれたようですが、なかなかピタッとくるものがなかったようです。
とまりガーデン工房らしさ(お客様に合わせたオリジナルガーデン)という意味で大胆なご提案をさせていただきました。
まずは最初に現地調査にお伺いした時、その眺望、立地を一目見てここにしかないものができると予感しました。
森とガレージがお庭や毎日の生活と一体となるデザイン。
それまでは草取りしかなかった空間を最大限に生かしたいとの願い。
メーカー商品をたくさん取り入れております。ただお客様との共通の思いは、外構屋さんのショールームのような、商品がずらりと並んだ見本市みたいには絶対にしたくないというものでした。
細部にまでこだわり、仕上げさせていただきました。
施工前
擁壁の先には谷のように落ち込んでいて下には道が通っています。そしてその谷の向こうには森が広がる眺望。
初めて現地調査にお伺いした時、この立地条件に感動しました。
住宅地の一番の端に位置するT邸。この条件を生かさないともったいないですよね。
数か月をかけて何回も打ち合わせをさせていただきました。
施主様も大変だったと思いますが想いを一つにして着工させていただきました。
施工後
ガーデンルームのジーマを施工したイタリアンタイルのテラスを室内と同じ高さで施工し、そこから水盤へと繋がります。
タイルテラスの端は段鼻状に加工して微妙な影を作りました。
水盤は崖側に水が落ち込み、水平線が森と接するように。
この水平線によって向こう側の景色がすべてこちら側とつながります。
インフィニティデザインという最新リゾートに多い手法です。バリのウブドという地域は森の中のリゾートですが、深い渓谷にプールの水が落ち込みます。
デザインの打ち合わせの際はリゾートの写真を見ながらの作業でした。
吐水口は打ちっぱなしのコンクリート。崖に落ちた水は循環式ポンプでポンプアップ。夏は子供ならプールとしても楽しめます。
最高級素材のウリンウッドデッキは低めにしつらえてます。手前はグランドコンクリートというコンクリート製土間。
コーティングしてあるので汚れてもすぐに洗えます。車いじりするときには汚れてもさっと洗えるような場所も必要ですものね。
ガレージはLIXILのスタイルコート
サイドに屋根がほしかったのですが、こちらは和室の目の前になる場所。そこに当たり前のカーポートは持ってきたくない。奥さまの悩みはそこでした。
そこでデザイン性の優れた三協立山アルミのМシェードを持ってきます。
できるだけ柱の存在感を隠したいため、手前にバリから買い付けてきた自然石で壁を作り、和室前の柱は木製のオリジナル壁を大工工事で作製。
そこにステンレス製の手洗いもつけました。温水も出るようにしております。
シンボルツリーはユズリハ。
陽も傾き照明が点灯されると、ここが福岡の地であることを忘れてしまいます。
施主さまと創り上げたオリジナルガーデン。
「リゾートガーデンスタイル」いかがでしょうか?